
商品詳細WINE DETAILS
商品名 | セトイチ 純米大吟醸 A 愛山 |
---|---|
sake name | SETOICHI Aiyama |
生産者 | 瀬戸酒造店 |
生産地域 | 神奈川県・開成町 |
タイプ | 純米大吟醸酒 [生貯蔵酒] |
原材料名 | 米(国産)・米麹(国産米) |
アルコール分 | 16度 |
精米歩合 | 麹米40%(愛山100%)掛米40%(愛山100%) |
使用酵母 | M-310 |
日本酒度 | ±0 |
酸度 | 1.2 |
内容量 | 720ml |
愛山の個性を最大限に引き出した純米大吟醸。
ほがらかで明るい、幸せな酒。
■記憶のなかの米
この読み方も良く分からない兵庫産の米から出来た酒を初めて飲んだのは四半世紀も前だったと思います。時期についての記憶は曖昧ながら、その純大を飲んだ時の事は今でもはっきり思い出せます。豊潤そのもの、味も香りもぱんぱんに詰まっていて、いつまでも口の中に入れておきたくなる旨さに驚きました。専ら美山錦と山田錦を使う蔵、雄町を中心に使う蔵と勤め、入手難が伝えられるこの酒米 “ 愛山 ” とは縁が無いものと思っていました。
■当然の愛山
神奈川に参り、 38 年振り自醸再開と云うまっさらなところからのスタートで、良い米で良い酒を造ろうとすると当然愛山は候補になりました。心当りの商社に問い合わせると、 3 等米でよければ少々高いが出せると云われ、二の足を踏んでいました。それから程なく、関西の知り合いの蔵人が、当初 見込みで使う予定だった愛山が使い切れなくなりそうで、おたくの酒質にとても合いそうだから使わないか?と玄米と白米の見本を送ってきてくれました。それが御縁で、話題になるよりずっと昔から特定の需要に応える為に商ってらした方と繋がりが生まれ、晴れて 1 等の愛山で酒造りが出来る事になりました。
■軽い。そして深い
情報では溶けて大変な米と聞いていて用心し身構えていましたが、前半追水が決まると後溶け(あとどけ)し難く、酵母に無理がかからないのでアミノ酸も増えず好感触でした。火入後の味乗りのし方が独特で、透明感を失わずにぐわっとボトムが広がる感じです。立香(たちか)、すべり、口中の残香(のこりが)への流れが絶妙で、もう一杯、もう一口とあとをひく。体に負担が軽いのに深酔いできる不思議な酒です。
生産者についてSAKEMAKER

■再始動
瀬戸酒造店は、慶応元年(1865 年)創業。神奈川県開成町の酒蔵です。1980 年に自家醸造を中断していましたが、2018 年から醸造を再開しました。私たちを再始動へと突き動かしたのは、開成町の美しい田園風景です。四季折々の表情を見せてくれる田んぼ、水路のせせらぎ、茅葺き屋根の古民家…。人の心をほぐすこの風景から生まれる酒は、どんな味だろう。そんな想いから、酒蔵再建ののろしは上がりました。
■日本酒のよろこびを広げたい
日本酒の美味しさ、楽しみ方、豊かさを、たくさんの人に広げたい。
その想いを形にするために、瀬戸酒造店の酒造りは4 つのことにこだわります。
・全量小仕込みで丁寧な造り
・丹沢山水系の深層地下水を仕込み水に使用
・和釜の蒸気理論の甑による蒸米技術
・箱麹法による丁寧な製麹
■酒と発酵を、町のチカラに。
日本酒と、その醸造に欠かせない発酵は、地域の気候風土と密接に結びついた豊かな食文化の象徴です。
私たちは、開成町ならではの日本酒と発酵の魅力を探求し、提案・発信することで。開成町の地域のチカラを高めるお手伝いをしたいと考えています。